2018年8月29日(水)
築地・食の安全守ろう
日本消費者連盟が学習会
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東京都が都民や市場関係者の疑問を押し切って、築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)への移転を10月に強行しようとしているのに対し28日、豊洲移転と食の安全・安心について考える学習会が都内で開かれ、100人余が参加しました。日本消費者連盟が主催。
纐纈(こうけつ)美千世・同連盟事務局長は「豊洲移転で食の安全・安心が本当に守れるのか、今こそ改めて問い直したい」とあいさつ。
講演した中澤誠・全労連東京中央市場労働組合委員長は「豊洲新市場には、交通が不便、床の耐荷重不足など問題が山積している。仲卸業者らの質問にもまともに答えず、10月移転を強行するのは極めて乱暴だ。築地市場を絶対壊してはいけない」と訴えました。
本間慎・元フェリス女学院大学学長は「環境基準の4万3000倍のベンゼンが検出された現実を直視するならば、移転中止を求めるのが科学者の取るべき態度だ」と、移転を追認した都の専門家会議を批判しました。
会場の参加者が相次ぎ発言。築地仲卸業者でつくる「築地女将(おかみ)さん会」の山口タイ会長は「豊洲はうそと隠ぺいとごまかしでできた市場。どんなことがあっても築地を守りたい」と語りました。
池上幸江・大妻女子大学名誉教授、宇都宮健児・日弁連元会長、日本共産党の、あぜ上三和子都議も発言しました。