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2018年9月12日(水)

豊洲認可 卸売市場法に違反

築地市場営業権組合が声明

 農林水産省が築地市場(中央区)の移転先として豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)を10日に認可したことに対し、「築地市場営業権組合」と「築地女将(おかみ)さん会」は同日、「移転計画は絶対におかしい」「卸売市場法に違反」とする声明を出しました。

 声明は、豊洲市場について、交通アクセスが悪く、日本最大規模の土壌汚染区域であり、駐車場も不足していることなどを指摘。卸売市場法の認可基準として定めた「生鮮食料品等の卸売の中核拠点として適切な場所に開設され、かつ、相当の規模を有する」に違反し、事業計画は不適切と断じています。

 豊洲市場の土壌汚染の「追加対策」についても、専門家会議を非公開にし、現在まで市場関係者・消費者に一切の説明がないことを批判。「十分な説明を行い、その理解を得る」とした政府答弁にも程遠く、それにもかかわらず農水相が認可したことについて「絶対に許される事ではなく、安倍首相、斎藤農水相には重大な説明責任がある」としています。

 認可手続き後も、問題山積の現実は少しも変わらず移転どころではないとし、「おかしいことはおかしいというのは当然。私たちは絶対に黙りません」と結んでいます。


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