2018年9月28日(金)
東京都議会 豊洲移転は中止を
とくとめ都議が代表質問
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日本共産党の、とくとめ道信東京都議は26日、都議会代表質問で、豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)の地盤沈下、土壌汚染問題などで小池百合子知事をただし、「農水省の認可書が交付されても、何も解決していない。豊洲移転、築地市場の解体は中止せよ」と迫りました。
とくとめ氏は、豊洲新市場で地盤沈下によるひび割れが十数カ所起きていることを都の市場当局が1年前から把握しながら、公表してこなかったことを批判し、科学的な調査による原因解明を求めました。
小池知事は、沈下は「時間の経過とともに収束する」と根拠も示さずに断定し、「調査をする考えはない」と述べました。
とくとめ氏は再質問で「なぜ地盤沈下は収束すると言えるのか、安全性に問題が生じないと断言できるのか」と再度根拠を求めるとともに、「重大な地盤沈下が起こった場合、どう責任を取るのか」とただしましたが、小池知事は同じ答弁を繰り返すにとどまりました。
とくとめ氏は、移転中止を求める署名の広がりや、市場業者による移転差し止め訴訟などを挙げ、「市場業者や都民の合意が得られていないことをどう認識しているのか」と追及。知事が「築地女将(おかみ)さん会」の公開質問状を無視し続けていることや、仲卸業者の不安の声にふれ「この思いにどうこたえるのか」とただしました。
小池知事は「多くの市場業者や都民の皆さまの理解をいただけた」「(業者に)真摯(しんし)に向き合ってきた」と強弁しました。