2018年10月2日(火)
陸上イージスいらん
山口県民大集会 「ふる里守りたい」
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陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」配備計画の候補地とされる陸上自衛隊むつみ演習場がある山口県萩市に隣接する阿武(あぶ)町で30日、「ミサイル基地をつくらせない県民大集会」が開かれました。
台風のため、演習場そばの屋外から急きょ屋内となった会場は、荒天の中を各地から参加した約280人でいっぱいに。「戦争をせず、戦力を持たず、平和外交によってふる里を守りたい」とする集会宣言を大きな拍手で採択しました。
配備に反対する団体や個人でつくる実行委員会が主催。事務局の廣兼捷晃(ひろかねかつあき)さん(74)=萩市=があいさつし「国は国益のためだと配備強行を狙うが、大切な税金は国民の日常生活を守ることに使ってこそ本当の国益だ」と批判。同町議会が配備撤回を求める請願を全会一致で採択、花田憲彦町長が配備反対を表明したことを紹介し「町民が示した民主主義を国へ届けよう」と訴えました。
講演した増山博行山口大学名誉教授は、ミサイル迎撃の物理的な困難さなどを指摘した上で、「そもそもミサイルを発射させないよう憲法9条を生かした平和外交をすべきだ」と強調しました。
両市町の農家や賛同団体の代表など13人がマイクを握り「子どもたちに、きな臭い火種を残したくない」「イージス艦の乗組員は、レーダー照射中は甲板に出てはいけないと聞くが、農家にとっては田畑が甲板だ」などと切実な思いを訴えました。
日本共産党の仁比そうへい参院議員が参加予定でしたが台風のため欠席となり、大平喜信前衆院議員と連名で寄せた連帯メッセージが紹介されました。