2018年10月10日(水)
「核の傘」依存 変えよう
6・9行動
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東京と広島市で9日、被爆者も参加して「6・9行動」が取り組まれました。被爆者も参加した「ヒバクシャ国際署名」の呼びかけに、多くの市民が立ち止まり、署名をしました。この宣伝は、原爆が投下された8月6日と9日に合わせて毎月行っています。
「ヒバクシャ国際署名」私も
東京
東京・新宿駅前では、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)や東京の被爆者でつくる東友会などが訴えました。都内在住の被爆者をはじめ23人が参加し、世界では核兵器禁止条約の発効へ向けた流れが進んでいることを紹介。「核保有国と、日本をはじめ核の傘に依存している国の姿勢を変えさせよう」と呼びかけました。
タスキをかけた被爆者を先頭に署名を呼びかけると、多くの人が立ち止まり署名をしました。
「長野県から、大学の行事で東京へ来ました」と話す学生2人も署名に応じました。長野県塩尻市の学生(19)は、「私は核兵器に反対するのは当然だと思っています。日本は被爆国でもあるので、世界から核兵器をなくす先頭に立ってほしい」。松本市の学生(20)は、「大学でも、授業のなかで核兵器について学んでいます。平和のためにできることは協力したい」と話しました。
日本共産党の本村伸子衆院議員が参加し、スピーチしました。
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核兵器禁止条約に参加を
広島
広島県原水協と県被団協(佐久間邦彦理事長)は、広島市内の繁華街で「ヒバクシャ国際署名」への協力を呼びかけ、30分で36人分の署名が寄せられました。被爆者ら11人が参加しました。
県原水協の神部泰代表理事は、北朝鮮の脅威を口実にアメリカの核の傘が必要だと、核兵器禁止条約に背を向ける日本政府を批判し、「世界は核兵器廃絶へと大きく動いています。被爆国日本の役割を果たさせるため、署名を広げ、日本政府に核兵器禁止条約への参加を迫ろう」と呼びかけました。
学生(20)は被爆者が呼びかけていると知り、署名しました。「戦後70年以上たっても苦しんでいる被爆者が多くいるのに、なぜ、核兵器を持つのか。核兵器はいりません」と話しました。
中国で終戦を迎え、広島に帰ってきた女性(82)は「戦争は悪です。ましてや、核兵器は悪の元凶。被爆国である日本政府がアメリカにものを言えず、核の傘にいるのは悲しいことです。堂々と核兵器に反対し、条約に入ってほしい」と語りました。