2018年10月12日(金)
ヒバクシャ国際署名
核兵器廃絶へ830万人分
国連に「連絡会」が提出
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【ニューヨーク=池田晋】日本から訪れている「ヒバクシャ国際署名連絡会」の代表は10日、国連本部で開催中の国連総会第1委員会(軍縮・国際安全保障)のイオン・ジンガ議長(ルーマニア国連大使)に、830万403人分(9月30日時点)の、核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」の目録を提出しました。
連絡会を代表し、日本原水爆被害者団体協議会の木戸季市(きどすえいち)事務局長(78)と濱住治郎(はますみじろう)事務局次長(72)が第1委員会の議場を訪れ、ジンガ議長と国連の中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)と面会。昨年10月に訪米した際には約515万人分の署名を同委員会に提出しており、新たに300万人以上から署名が集まりました。
木戸さんは、国連が軍縮推進のために各国政府と専門家、市民の連携を訴えていることにふれ、「この署名運動はまさにその一つです」と説明。「数億の署名を集め、核軍縮が一日も早く、私たちが生きている間に実現することを願っています」と語りました。
ジンガ議長は、「こんなに目を見張るほどたくさんの署名を集めてくれてありがとう。ヒバクシャがつらい経験を共有し、尊厳のうちに生きることを選んだことに大変感銘を受けました」と応じました。