2018年10月14日(日)
種子島にまで日米訓練
民間地初実施 市民が抗議
鹿児島・空港跡地
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鹿児島県・種子島(たねがしま)の旧種子島空港跡地(中種子(なかたね)町)で13日、全国初の民間地を使用した日米共同訓練が行われました。市民団体は同日午後、空港近くの広場に約100人が集まり抗議集会を開きました。集会後、「種子島を守ろう」「住民軽視の訓練反対」と唱和しながら市街地約3キロをデモ行進しました。
米軍基地や自衛隊の演習場以外で共同訓練が行われるのは初めて。旧種子島空港は県が管理しています。
集会は「戦争をさせない種子島の会」など5団体でつくる「日米共同訓練に反対する会」が主催。日本共産党の真島省三前衆院議員、社民党の向井尊麿県議が連帯あいさつしました。
参加した中種子町の男性(64)は、訓練が住民に十分に知らされないままに実施されたことに怒りを表明。81歳の男性は、共同訓練は世界の平和の情勢に逆行していると述べ「日本のどこでも米軍が訓練できるようになるのではないか」と憤りました。同町で農業を営む女性(68)は「訓練の恒常化に危機感を持つ。子や孫のために声を上げなければ」と語りました。
共同訓練は13、14両日の2日間。訓練は侵略された離島を奪還する想定で、今年3月に新設された日本版海兵隊といわれる「水陸機動団」(長崎県)、第1ヘリコプター団(千葉県)の約230人、米海兵隊は第3海兵師団(沖縄県)の約10人が参加。海自輸送艦「おおすみ」を拠点に、水陸機動団が旧空港近くの長浜北海岸にボートで上陸。米海兵隊は他の機動団隊員とともに陸自輸送ヘリCH47に乗り込み旧空港に降り立ちました。