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2018年11月17日(土)

核兵器廃絶へ微力だが無力でない

地球市民集会ナガサキ開幕

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(写真)開会宣言する高校生平和大使=16日、長崎市内

 「核兵器のない世界をこの手に―禁止条約とICANノーベル平和賞を力に」をテーマに第6回核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキが16日、被爆地・長崎で始まりました。市民や長崎県、市などで構成する実行委員会が世界のNGОなどに呼びかけて開催。同集会は5年ぶりで、核兵器禁止条約が採択されてからは初めてです。18日までの3日間、分科会などで討論を深めます。

 長崎市平和会館ホールで開かれた開会集会には、10カ国のNGО代表を含む被爆者や市民、約450人が参加しました。

 昨年、高校生平和大使を務めた中村涼香さんが今年、高校生平和大使がノーベル平和賞候補にノミネートされたことを紹介。「私たちは微力ではあるが無力じゃない」と語り、核兵器廃絶をめざして開会宣言しました。

 同実行委員長の朝長万左男氏はあいさつで、世界の核兵器廃絶の潮流は劇的展開をとげ、昨年国連で核兵器禁止条約が採択されたと述べたうえで、核保有国と日本を含む同盟国が禁止条約に署名も批准もしないばかりか、禁止条約推進国側を圧迫していると批判しました。

 大阪女学院大学の黒澤満教授が基調講演で、核兵器をめぐる情勢と今後の展望について講演しました。

 長崎の被爆者・築城昭平さん(91)が自らの被爆体験を語り、「核兵器の即時撤廃、全面禁止を願う被爆者を核兵器禁止条約は勇気づけた」と語りました。

 海外NGОを代表して、アメリカのジャクリーン・カバッソー西部諸州法律財団事務局長があいさつ。田上富久長崎市長と中村法道長崎県知事があいさつしました。

 開会集会後、朝鮮半島の平和と非核化の進展―北東アジアの核なき未来についての分科会が開かれました。


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