2018年11月19日(月)
給与減額ありき批判
衆院委 人事院の申出に塩川氏
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日本共産党の塩川鉄也議員は14日、衆院内閣委員会で人事院が8月10日に出した「定年延長に関する意見の申出」について質問しました。「意見の申出」は、国家公務員の定年を65歳まで段階的に引き上げ、60歳を超える国家公務員の年間給与を60歳前の7割の水準にするのが適当としています。
給与水準を7割に引き下げる根拠をただした塩川氏に、一宮なほみ人事院総裁は「厚生労働省の賃金調査と人事院の民間給与実態調査を用いた」と答弁。塩川氏は厚労省調査の対象は、いったん雇用契約が切られる再雇用が8割を占めていると指摘し「定年延長後の給与の比較対象に使うのはふさわしくない」と批判しました。
また、人事院の民間給与実態調査で60歳を超える従業員の年間給与水準平均を60歳前の7割としていることについて、塩川氏は定年を61歳以上に引き上げている事業所のうち、給与減額を行っている事業所のみを選んで比較していることを指摘。人事院は「その通り」と認めました。
塩川氏は「人事院の調査でも定年延長後も給与を下げていない事業所の割合は6~7割ある」として、給与引き下げありきの議論を批判しました。