2018年11月29日(木)
技能実習 悪徳機関をどう排除
衆院内閣委 塩川議員ただす
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日本共産党の塩川鉄也議員は28日、衆院内閣委員会で外国人技能実習制度にはびこる悪徳業者の問題を追及しました。
技能実習では悪徳業者による中間搾取が問題になっています。在ベトナム日本大使館は「ベトナム、そして日本において悪徳ブローカー、悪徳業者、悪徳企業がばっこしており、ベトナムの若者を食い物にしている」「送り出し機関は300以上あります。悪徳機関もあります」と指摘しています。塩川氏は悪徳機関をどう排除するのか質問しました。
外務省の高橋克彦大臣官房審議官は、悪質な業者については「許認可を行うベトナム政府に情報提供する」「悪質なブローカーに近寄らないよう促す」などと答弁。塩川氏は「情報提供や注意喚起だけで、排除する仕組みがない」と批判しました。
テレビ番組で、日本で実習生を受け入れる監理団体が送り出し機関からキックバックを受けていたことが告発されました。塩川氏は送り出し機関と結託した監理団体による技能実習生に対する高額手数料の徴収などを排除する仕組みがあるのかとただしました。
法務省の佐々木聖子大臣官房審議官は、監理団体が技能実習法28条で「監理費以外の手数料や報酬の受け取りを禁止されている」と述べ、「不適正な実態を把握する」と発言。塩川氏は「実態把握というが失踪実習生への聴取票には監理団体に関する項目がない」と批判し、聴取票への項目の追加を求めました。佐々木審議官は「検討する」と答えました。