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2018年12月3日(月)

米中貿易紛争を一時停止

首脳会談合意 追加関税、90日猶予

 【ブエノスアイレス=遠藤誠二】トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は1日夜、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで首脳会談を開き、両国間の貿易紛争の激化を一時停止させることで一致しました。

 米中両政府によると、米国が来年1月から予定していた対中追加関税の引き上げを当面凍結することを確認。一方、中国は米国の農産物やエネルギー、工業製品などの輸入を拡大し、対米貿易黒字の削減に努力することで合意しました。

 両首脳は、中国による知的財産権の保護強化や技術移転の強制、非関税障壁、サイバー攻撃などの問題で交渉を始めることで一致。中国の王毅(おうき)外相は会談後の会見で、すでに発効済みの双方の追加関税の撤廃についても交渉の対象になると明らかにしました。

 ただ、米国側は、交渉期限の90日以内に何らかの妥結をしなければ、今回猶予した追加関税の25%への引き上げに踏み切ると警告しました。今年に入り本格化した貿易紛争が緩和に向かうかどうかは、今後の両国の交渉にかかっています。


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