2018年12月6日(木)
「安倍政権に圧力」訴え
カナダ在住被爆者 サーローさん講演
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カナダ・トロント在住の被爆者・サーロー節子さんは4日、東京都港区にある国際文化会館でおこなった講演のなかで、「日本は人類の大いなる苦しみを知っているはずです。核兵器の危険性について警告を発し、核兵器をなくす先頭に立つ責任が日本政府にはある」と指摘し、核兵器禁止条約の署名・批准を拒否し続けている日本政府を批判しました。
原爆を正当化している北米カナダで、核兵器の非人道性を知らせる証言活動を続けてきた節子さんは、4歳で亡くなったおいの姿が核兵器廃絶を求める運動の原動力になっていると述べ、「原爆で亡くなった人には一人ひとり名前があり、全ての人がだれかに愛されていた。生きのびた人も、原爆の苦しみが73年間ずっと続いている」と語りました。
2017年7月に国連で採択された核兵器禁止条約は、50カ国の署名で発効されると述べ、その発効のため日本政府の姿勢を変えさせる必要性を強調。「日本の安倍政権に圧力をかけなければいけない。なぜなら、安倍政権は、唯一の被爆国でありながら、署名も批准も拒んでいるからです」と語りました。