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2018年12月7日(金)

核兵器禁止条約 署名早く

国連総会決議 賛成126カ国 日本反対

 【ワシントン=池田晋】国連総会は5日の本会議で、昨年7月に採択された核兵器禁止条約をできるだけ早期に署名・批准するよう、すべての国に呼びかける決議案を賛成多数で採択しました。採決結果は賛成126、反対41、棄権16で、同条約の採択時に賛成した122カ国をわずかに上回りました。

 決議「核兵器禁止条約」は、内容を同条約の発効と国際社会への定着を促進することに絞って、オーストリアが中心になって今年初めて提出したものです。

 日本政府は昨年、同趣旨の決議に反対したのと同様に、今年も反対票を投じました。米英仏中ロの核保有5カ国、核不拡散条約(NPT)に入っていない核保有国のインド、パキスタン、イスラエル、核保有国の同盟国も反対し、北朝鮮は棄権しました。

 日本政府が毎年提出している「新たな決意の下での核兵器廃絶に向けた共同行動」と題する決議案も同日、賛成162、反対4、棄権23で採択されました。

 同決議は昨年、核保有国寄りの文言修正が多数盛り込まれたため、禁止条約を推進してきた国から批判が続出。今年も多くの推進国が昨年に続いて棄権する一方、昨年は賛成していた米仏まで今年は棄権票を投じました。

 中国、ロシア、北朝鮮、シリアが反対しました。


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