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2018年12月7日(金)

参院農水委 野党が委員長解任決議案

漁業法改悪 “議事運営が乱暴”

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(写真)堂故委員長(左奥)の議事運営に抗議する野党理事(右奥)=6日、参院農水委

 立憲民主党、参院会派「希望の会(自由・社民)」は6日、沿岸漁業への大企業の参入を拡大する漁業法改悪案をめぐる議事運営が乱暴だとして、堂故茂参院農水委員長(自民党)の解任決議案を提出しました。日本共産党、国民民主党は賛同しました。

 希望の会(自由・社民)の森ゆうこ議員が同委に提出を求めていた資料について、与党が「出せない」としていた資料を、長谷成人水産庁長官が「出せる」と答弁したために野党が抗議。森議員の質問の途中で、堂故委員長は「休憩」を宣言し、同委理事会を開催しました。野党理事が資料提出を求めるなか、堂故委員長は職権で委員会開催を決め、野党理事や森議員がいない中で、大臣答弁を求めました。これに対し、立民と希望の会はさらに厳しく批判し、解任決議案を提出しました。

「慎重な審議を」

紙議員

 日本共産党の紙智子議員は同日の参院農水委員会で、改悪案が漁場利用の調整を担う漁業調整委員会の公選制を廃止するとしていることについて、公選制だからこそ現場の漁民の声を反映できていたと指摘。知事の任命制となった場合に、知事の恣意(しい)的な任命への懸念があり、知事の選定基準を明らかにするように求めました。長谷長官は「適切な選任に資する都道府県に対して技術的な助言を行っていきたい」と答弁。紙氏は「被選挙権を奪うような改悪は許せない」と批判しました。

 紙氏は「70年ぶりの改定で、一番困るのは現場だ。慎重な審議が必要だ。歴史的に定着した地先の権利に風穴を開ける規制緩和をやるべきではない」と主張しました。


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