しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2018年12月8日(土)

漁業者の苦しみ分からぬか

紙議員、声つまらせ訴え

 「委員長、あなたは沿岸漁業者の苦しみを理解していますか」

 日本共産党の紙智子議員が7日の参院本会議で、堂故茂農水委員長解任決議案への賛成討論で訴えました。

 「イカの不漁で苦しむ漁師、クロマグロの漁獲規制を一方的に押し付けられて生活に困窮する漁師、サメが増えすぎてスケソウダラが取れないと嘆く漁師」―。涙で声をつまらせながら漁民の苦労を訴える紙議員の姿に議場は静まりかえります。「東日本大震災から復興する姿、原発事故から必死に立ち直ろうとする姿が目に入りませんか」

 沿岸漁業の現場をつぶさに歩いてきた紙さんです。漁民の声を聞くこともなく採決を急ぐ自民、公明に突き刺さる言葉に、議場にいた多くの野党議員も涙をぬぐいます。

 解任決議案が否決された後、農水委員会での法案採決で反対討論に立った国民民主党の徳永エリ議員は「みなさん、先ほどの紙議員の討論をお聞きになってどう感じたでしょう」と与党議員に問いかけました。自民党の閣僚経験者の一人も、「紙さんの討論は良かった」とひそかに記者に話しかけてきました。

 (寅)


pageup