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2018年12月14日(金)

建築士の高齢化で指摘

宮本岳志氏 労働条件改善こそ

 改正建築士法が8日の参院本会議で全会一致で成立しました。

 自民党など6会派が衆院で共同提案した同改正法は一級建築士免許の受験要件とされていた2年以上の実務経験を、免許登録の要件へと変更し、受験機会を拡大します。

 日本共産党の宮本岳志議員は4日の衆院国土交通委員会での採決に先立って発言し、50代以上が65%を占めるなど一級建築士の高齢化の原因として、設計事務所の長時間労働や低賃金など労働条件の劣悪さを指摘。労働条件を改善してこそ建築士志望の若者は増えると強調しました。提案者も、労働条件や長時間労働が「原因の一つ」だと認めました。

 今年に入って、大阪北部地震によるブロック塀倒壊、KYB社などのオイルダンパー(油など粘性流動体を利用した免震装置)のデータ偽装など、建築物への安全・安心を揺るがす事件が相次いでいます。

 宮本氏は、役割が一層重要になっている一級建築士の能力・適性が担保されるべきだと強調。改正法が受験の門戸を広げることで、一級建築士の技量低下につながらないかとただしました。提案者の本村賢太郎議員(無所属の会)は、受験機会は拡大しても「能力や適性は担保される」と答弁しました。


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