2018年12月18日(火)
安倍内閣 問題発言連発の閣僚
非課税の政治資金で豪華飲み食いの実態
1000万円超 三つ星店も
10月に発足した安倍第4次改造内閣では12人の閣僚が初入閣となりました。この内閣のメンバーはどんな政治資金の使い方をしているのか、飲み食いへの支出から見てみました。お粗末答弁や問題発言の一方、非課税の政治資金を使った豪華な飲み食いの実態が浮き彫りになりました。(矢野昌弘)
閣僚が代表となっている総務相届け出の資金管理団体の政治資金収支報告書(2017年分)を調べたところ、「飲食代」などの名目や飲食店への支出で1000万円を超えた閣僚が2人いました。
最も飲み食いに政治資金を支出したのは麻生太郎副総理・財務相でした。支出額は1675万円で例年とほぼ変わりませんが、2位の茂木敏充経済再生相に600万円超の差をつけての“圧勝”でした。麻生氏は、2012年12月の安倍第2次内閣発足以降、常に1位です。
麻生氏は毎年、多額の政治資金を支出している高級クラブに、今回も計8回792万円を支出していました。
星の数で料理店を格付けする「ミシュランガイド2018」が最高ランクの三つ星をつけたすし店への支出も相変わらずです。3回計35万円を支出していました。二つ星の日本料理店にも計5回74万円を払っています。
いずれも「会合」名目での支出ですが、この店の中には、カウンター席が主で30分以内に料理を食べ終わらないといけない店もあり、麻生氏が「会合」のために使い続ける理由は不明です。
計1029万円の支出で2位だった茂木経済財政相は、鉄板焼きやワインの店への支出が目立ちます。
根本匠厚生労働相は、港区赤坂の飲食店を中心に計177万円を「会合代」として支出。
西村康稔内閣官房副長官は「食事代」として計454万円を支出していました。
初入閣組では、平井卓也科学技術担当相は焼き肉やホルモン焼き店などに計170万円を払っていました。
こうした支出の実態からは、「会合」に名を借りた私的な飲み食いではないかという疑念が拭えません。