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2018年12月22日(土)

タクシー労働者デモ

韓国 12万人 相乗り拡大に反対

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(写真)20日、相乗り事業に反対する集会に参加したタクシー運転手たち(栗原千鶴撮影)

 【ソウル=栗原千鶴】韓国のタクシー労働者は20日、国会議事堂前で、ウーバーに似た相乗り事業の拡大に反対する3回目の大規模集会を開き、全国から約12万人が参加しました。主催したのは全国タクシー労働組合連盟や全国個人タクシー運送事業組合連合会などタクシー関連の4団体です。

 参加者は、政府が相乗り事業の規制を強化し、国会は速やかに旅客法を改定するよう求めました。全国民主労働組合総連盟と韓国労働組合総連盟の二つのナショナルセンターの代表も参加しました。

 事業拡大を狙うインターネット大手カカオの子会社カカオモビリティは、現行法が「出退勤の時間帯」に限り、自家用車での有償運送を禁止していないことを利用して相乗り事業の試験運行を実施。今月17日から正式運行を開始する予定でした。

 これに対し4団体は、「出退勤の時間帯」が明確に規定されておらず事実上24時間営業できることや、料金規制や安全規定がないことなどから、30万のタクシー運転手の生存権が脅かされると強く反発。正式運用を前に2回の大規模集会を開催し、12日からは国会議事堂前で徹夜の座り込みを開始しました。

 国土交通省は12日、カカオモビリティに運用を1日2回に制限する仲裁案を示しましたが、タクシー業界側は受け入れを拒否。相乗り事業の禁止までたたかうとしています。

 こうした事態を受け、カカオモビリティは13日、予定していた正式運行の開始を延期すると発表しました。


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