しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年1月19日(土)

不正受け 予算案を修正

閣議決定 政府の失態理由は前代未聞

 厚生労働省による毎月勤労統計の不正に関連し、政府は18日、雇用・労災保険の追加給付に必要な費用を手当てするため、2019年度予算案の修正を閣議決定しました。政府の失態で予算を修正するのは前代未聞。28日召集予定の通常国会でも大問題となるのは必至です。

 一般会計総額は昨年末の決定時から6億5000万円増額し、101兆4571億円とします。増額する費目のほとんどは社会保障関係費で、昨年末の34兆587億円から、34兆593億円に増えます。追加財源は赤字国債の発行でまかないます。これにより、利払い費も増加します。

 不正を原因とする支払い不足の対象者は04年以来、延べ2015万人に上ります。費用は事務経費含めて約795億円に達します。一般会計と雇用保険や労災保険を管理する労働保険特別会計(労働特会)で対応します。

 政府は、795億円のうち、追加給付費564億円および物価上昇に伴う加算額37億円を労働特会から改めて支給します。費用は過去に積み立てた保険料の取り崩しと、一般会計からの繰り入れでまかないます。システム改修などに伴う195億円の事務経費は労働特会の他の事務費などを節減して捻出します。


pageup