2019年1月20日(日)
サンゴ採捕不許可
防衛局申請を沖縄県
沖縄県は16日、沖縄防衛局が沖縄県漁業調整規則に基づき県に申請していたサンゴ類の「特別採捕許可申請」3件すべてを不許可にしました。
辺野古埋め立ての根拠法「公有水面埋め立て法」に基づく埋め立て承認では、防衛局は環境保全措置として、埋め立て区域にある一定基準以上のサンゴを移植することになっています。同局は昨年12月6日、サンゴ移植のために同許可を申請していました。防衛局が申請したのは(1)小型サンゴ類約830群体、(2)小型サンゴ類約3万8760群体、(3)大型サンゴ類22群体―の3件です。
県は不許可決定の理由に、昨年8月31日になされた埋め立て承認の撤回を挙げ、撤回によりサンゴ移植の根拠は失われたとしています。
撤回をめぐり、防衛局が昨年10月16日に撤回の執行停止を申し立て、同30日に国土交通大臣が執行停止決定を行い、撤回効力は停止しています。
県は今回の不許可の通知文で、これら執行停止措置は「違法無効である」とし、「当該(埋め立て)承認はいまなお取り消され、当該承認に基づく環境保全措置を実施する事由も消滅した。本件許可申請の必要性は認められない」としています。