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2019年1月22日(火)

勤労統計 データ偽装

アベノミクスの成果を誇示するためか

野党ヒアリング

写真

(写真)勤労統計問題に関する野党合同ヒアリング=21日、国会内

 毎月勤労統計の不正問題で3回目の野党合同ヒアリングが21日、行われ、アベノミクスの成果を誇示するために統計データを偽装したのではないかとの疑惑が深まりました。

 毎月勤労統計の東京都分では2004年以降、全数調査すべき500人以上の事業所で、3分の1の事業所を抽出調査し、データの補正もしていませんでした。厚労省は18年1月以降、公表せずにデータを補正。これにより、18年6月分の現金給与総額は前年同月比では3・3%と高い伸び率を示し、多くのエコノミストからも「上ぶれが大きすぎる」と指摘されていました。

 500人以下の事業所では半年ごとに3分の1ずつ入れ替えて調査しますが、厚労省は、昨年9月の統計委員会で指摘を受け、入れ替えられていない事業所のデータについて、17年分と18年分をそれぞれ補正した参考値を発表したと説明。参考値では1・3%にとどまっており、野党側から、参考値で17年分と18年分で補正されていたことを知っていたかを問われた総務省の担当者は、「承知していなかった」と回答しました。

 また野党側は、厚労省に対して勤労統計の補正前の元データを提出するよう要求。すでに内閣府が国民経済計算をするために厚労省から元データの一部を提供されていると認めたため、野党側は、早急な提出を求めました。


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