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2019年1月26日(土)

非核化 具体的約束を

米朝再会談 北朝鮮に韓国外相

 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は24日、訪問先のスイス・ダボスでロイター通信のインタビューに応じ、2月に開催が予定されている米朝首脳会談で、「北朝鮮は核施設の廃棄や、国際機構の査察の受け入れなど、核兵器の放棄に向けた具体的な約束をする必要がある」との見解を示しました。

 一方で、会談では「米朝両国の堅固たる政治的意思を踏まえ、具体的な成果をあげると考えている」と語り、核兵器や弾道ミサイル開発のプログラムの放棄に向けた具体的な措置で北朝鮮が合意することを楽観視していると述べました。

 康氏はまた、「北朝鮮が確実な非核化に向けた軌道に乗っていることを明確に示す措置を確認できれば、制裁緩和について検討を始めることが可能だ」との考えを表明。さらに米国がそれに先立ち何らかの措置を提供することは可能だとし、朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言や、人道支援の拡大、米朝連絡事務所の設置などの措置を、韓国が米国に提案したことを明らかにしました。

 康氏は同日、カナダのフリーランド外相と会談し、朝鮮半島の非核化について進展状況を説明しました。

 康氏は、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和体制の構築に向けた韓国政府の努力をカナダが支持してきたことに謝意を表明。フリーランド氏は、北朝鮮の核問題に対し、「平和的な解決に向けカナダが寄与できる部分があれば積極的に協力する」と応じました。(栗原千鶴)


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