2019年2月6日(水)
参考人招致拒否 根拠崩す
統計不正 塩川氏 与党を批判
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日本共産党の塩川鉄也議員は5日の衆院予算委員会で、厚生労働省の毎月勤労統計調査の不正についてただしました。「キーパーソン」である同省の特別監察委員会の樋口美雄委員長、政策統括官だった大西康之氏の参考人出席を拒む与党の主張が崩れるものとなりました。
塩川氏は、監察委が「第三者委員会」と言えるのかと追及しました。4日の同予算委で「第三者性を強調しすぎたのではないかと反省している」と述べた根本匠厚労相は、「中立性、客観性を高めるため有識者だけで判断・検証してもらう。第三者的な委員会だ」と答弁。塩川氏は「『有識者だけで判断・検証する』なら、特別監察委員会がまとめた報告書について、説明は厚労省でなく樋口委員長に答えてもらうしかない」と強調しました。
報告書では、当時の大西政策統括官が2018年12月13日に初めて部下から不正について報告されたと記述。厚労相が報告を受けたのは同月20日です。塩川氏が「大西氏はこのとき統計法違反という認識があったなら、なぜ大臣に報告しなかったのか」とただすと、根本氏は報告書を読むだけで答えられませんでした。
塩川氏は、「組織的隠ぺいはなかった」と結論づけた報告書だけでは真相究明ができないと指摘。“お手盛り”の内部調査に任せておくことはできず、国会での徹底解明が必要で、樋口、大西両氏の参考人招致は不可欠だとして、それを拒む与党側を強く批判しました。