2019年2月20日(水)
不正は極めて遺憾
本村議員に統計委員長
|
日本共産党の本村伸子議員は19日の衆院総務委員会で、厚生労働省の毎月勤労統計の不正調査を含む一連の統計不正をめぐり、総務省統計委員会の西村清彦委員長に対し、認識や今後の対応をただしました。
本村氏は、統計委員会が昨年4月に勤労統計の数値に関する問題を指摘して厚労省に回答を求めてから、12月の不正の把握まで、同省への資料提出の要求などの経緯を質問。西村氏は今回の不正を「極めて遺憾」とし、見抜けなかったことは「慙愧(ざんき)に堪えない」と述べました。
本村氏は、公的統計の予算と人員の深刻な実態について認識をただし、西村氏は「日本の統計の最大の問題は専門性が十分にできる前に人材が動くことだ。国際的な統計の論議に、日本から積極的に説明をする人材が育成されない」と述べました。
本村氏は、昨年の統計法改正で各府省・統計部局に幹事を置いたことに言及。幹事に任命される統計部局長級職員は、内閣人事局の人事評価の対象となることから、「公的統計の政治からの独立性が担保されるか非常に危惧されている」と指摘しました。