2019年2月25日(月)
辺野古 防止膜でも海汚す
沖縄県議会 嘉陽氏が代表質問
沖縄県議会で日本共産党の嘉陽宗儀県議は22日、代表質問に立ち、同県名護市辺野古米軍新基地建設に関わり、政府が設置する「汚濁防止膜」では自然環境を守れないと指摘し、新基地建設を断念させようと、玉城デニー知事に訴えました。
嘉陽県議は、埋め立て工事が進む沖縄市の泡瀬干潟を取り上げ、汚濁防止膜を設置してもヘドロが蓄積し、サンゴや絶滅危惧種の貝類が死滅している実態を告発。「辺野古の埋め立て工事の汚濁防止膜でも、海が汚れるのは明らかだ。米国のために侵略基地を造ろうとする政府の詭弁(きべん)を許してはならない」と強調し、県の見解を質問しました。
デニー知事は、辺野古の埋め立て工事が著しい環境破壊につながり、貴重な自然は取り返せないと述べ「次世代のために環境保全に力を入れていく。そのために政府には新基地建設の断念を求めていく」と答えました。
嘉陽県議は泡瀬干潟について、環境保全のためにラムサール条約湿地登録を促したのに対し、デニー知事は、登録に向けて取り組んでいくと答えました。