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2019年2月27日(水)

米朝再会談 平和へ決定的契機に

文韓国大統領、認識示す

 【ソウル=栗原千鶴】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は25日、2回目の米朝首脳会談を前に、会談が成功すれば「朝鮮半島での戦争の脅威や安全保障の不安が解消され、平和経済の体制に向かう決定的な契機になる」との認識を示しました。首席秘書官・補佐官会議での発言として大統領府が伝えました。

 文氏は、「両首脳は誰も歩んだことのない道を進み、ここまで来た」と述べ、トランプ米大統領について「大胆な決断や新しい外交戦略で対北外交を直接率いている」と評価。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長には、「核に代わり経済発展を選び、未来へ進もうとする決断に拍手を送りたい」と述べました。

 「朝鮮半島問題の当事者として、南北、北米の関係が好循環し、非核化と恒久平和、共同繁栄の道を進むよう最善を尽くす」と語りました。

 また文氏は、「朝鮮半島の運命の主役はわれわれ」だと述べるとともに、「戦争と対立から平和と共存へ、陣営と理念から経済と繁栄へと進む新朝鮮半島体制を主導的に準備する」と発言。韓国政府は、今会談で米朝間での終戦宣言がなされる可能性を視野に入れており、会談後の朝鮮半島情勢を考慮した発言とみられます。


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