2019年3月5日(火)
監察委報告 政権の組織的隠ぺい 根幹崩れた予算案は通せない
NHK「日曜討論」 小池書記局長が主張
日本共産党の小池晃書記局長は3日、NHK「日曜討論」で各党幹部と討論し、統計不正で隠ぺいはなかったとする厚労省特別監察委員会の追加報告書について「報告書そのものが安倍政権による組織的隠ぺいだ」と批判しました。野党各党も「うそはついていたが隠ぺいでないとは意味が分からない」などと追加報告書をいっせいに批判しました。(詳報)
また、新年度予算案について、「(衆院での)審議を通じて、予算案の土台である統計の信頼性が崩れた。根幹である消費税増税の前提も崩れた」と述べ、「参院では徹底的な審議を通じて予算案の問題点を明らかにしたい。土台も根幹も崩れた予算案を通すわけにはいかない」と語りました。
特別監察委報告について自民党の岡田直樹参院幹事長代行は「妥当な結論を出した。隠ぺいと言うかどうかは言葉の問題だ」と発言しました。
これに対して小池氏は「意図的で綿密な打ち合わせがなければ『隠ぺい』でない、大臣らが違法性を認識して実行しなければ『組織的でない』としたら、世の中から組織的隠ぺいがなくなる。これを与党が認めたら同罪だ」と強調。首相官邸の関与は明らかなのに一切調査もしていないことが最大の問題だと指摘しました。
岡田氏は、首相官邸の関与は「推測にすぎない」と否定。野党が予算案審議の前提として共通事業所の実質賃金データの提出を求めたのに対し、「提出が妥当かどうか、専門的検討が必要だ」と述べ、背を向けました。小池氏は「妥当かどうかを判断するのは国民だ」として、問題の解明に背を向ける与党を厳しく批判しました。