2019年3月8日(金)
医師残業上限1860時間なんて
厚労省案に反対 院内集会開く
小池書記局長ら各党の議員参加
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医師の過労死ラインを超える労働時間をなくし、医師不足などの抜本的な解決を求める院内集会が7日、国会内で行われました。主催はドクターズ・デモンストレーション。約70人が参加し、医師や医学生、過労死医師遺族などが発言しました。
厚生労働省は医師の働き方改革に関する検討会に、地域医療に従事する医師らの残業時間の上限を年間1860時間とする案を示しました。月平均160時間、一般労働者の残業上限・年960時間の2倍にもなります。
全国医師ユニオンの植山直人代表は「明らかに労基法違反の省令が出てしまう。EU(欧州連合)の働き方に合わせると医師は12万人足らない。(日本の医師不足を)なんとかしないと本当に奴隷的な拘束になりかねない」と訴えました。
全日本医学生自治会連合(医学連)の医学部3年生の男性は、医学連のアンケートで「どんどん残業時間が増やされて過労死する未来が見える」「同僚の女性が出産することを素直に喜べないような環境で悲しい」など7割が不安を持っていると紹介。「男性、女性ともに働きやすい労働環境が求められている」と訴えました。
ドクターズ・デモンストレーションが発表したアピール案では、国に対し▽憲法や労基法違反の可能性がある厚労省令に関して国会で十分な審議を行う▽過労死ラインを超えて働いている医師の労働時間を短縮する―などを求めています。
日本共産党から小池晃書記局長と吉良よし子、倉林明子、山添拓の各参院議員が参加しあいさつしました。立憲民主党、社民党、国民民主党など各党の国会議員も参加しました。