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2019年3月16日(土)

中国 全人代閉幕 対米摩擦 対話を重視

李首相「対北朝鮮忍耐強く」

 【北京=釘丸晶】5日から北京で開かれていた中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が15日、政府活動報告や予算案を採択し、閉幕しました。閉幕後、李克強首相が記者会見し、北朝鮮核問題や米中貿易摩擦などで、対話の重要性を訴えました。


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(写真)15日、北京の人民大会堂で会見する李克強首相(釘丸晶撮影)

 朝鮮半島問題について、李首相は「(2回目の米朝首脳会談後も)双方が接触を続けていくと表明した」と評価。「忍耐強く、チャンスをつかみ、対話を進め、皆が希望する成果を実現すべきだ」と表明しました。

 米中貿易摩擦については、「双方は協議を続けている。協議が成果を上げ、双方にとって利益となる結果が実現するよう願っている」と強調。その上で、「対抗より協力、相互尊重、平等・互恵という原則に基づき、経済貿易関係を含む中米関係の発展を進めるべきだ」と訴えました。

 中台関係に関し、「両岸(中台)同胞は同じ根でつながっている」とし、台湾住民が大陸での投資・事業、就業・就学、生活・居住などの面で、「大陸同胞と同等の待遇を享受できるようにしたい」と表明。政策面で台湾住民を取り込む方針を示す一方、「引き続き『一つの中国』原則を堅持し、『台湾独立』に反対する」と述べました。

 経済政策について、中国経済が直面する下向きの圧力に耐えるため、「市場の活力を刺激する」と語り、「引き続き減税や政府機構の簡素化、市場参入の緩和、公平な競争環境をつくるなど一連の措置を続ける」と訴えました。


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