2019年3月17日(日)
苦しむ人増やさないで
大阪弁護士会 カジノでシンポ
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カジノ実施法や大阪へのカジノ誘致の問題点について考える大阪弁護士会主催のシンポジウムが15日、大阪市内で開かれ、ギャンブル依存症に苦しむ当事者や家族らが発言しました。
ギャンブル依存症の息子と暮らす男性は、何回も自分の通帳や財布からお金が無断で抜き出され、打ちのめされてきたと発言。「息子もギャンブルをやめたいと何度も思ったと言っている。嫌でしかたがないのにやってしまうのが依存症だ」と警鐘を鳴らしました。
ギャンブル依存症当事者の男性は、カジノ実施法について「日本のタンス預金をみんなもっていくような法律だ」と指摘。「私は仲間に助けられて今があるが、苦しむ仲間を増やしたくない。1人の強迫的ギャンブラーができたら周りには5人、6人の家族がいる。何とか、みなさんのお力を一つにして声を上げていただきたい」と呼びかけました。
シンポでは、日弁連カジノ・ギャンブル問題検討ワーキンググループ座長の新里宏二弁護士が、大阪はカジノ誘致の先頭を走っているが反対運動でも先頭を走ってほしいと発言。「人の不幸を前提にしたカジノは許してはいけない」と語りました。
会場から、日本共産党大阪府委員会副委員長の清水忠史前衆院議員もカジノ阻止の決意を表明しました。