2019年4月1日(月)
NHK 在職死減らず
山下氏 働き方把握せよ
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日本共産党の山下芳生議員は28日の参院総務委員会で、2013年7月にNHK記者の佐戸未和さん=当時(31)=が過労死した以後も、NHKの在職死亡者数は減少していないことを示し、NHKの労働環境改善への取り組みが不十分だと追及しました。
上田良一NHK会長が「記者の勤務制度を抜本的に見直すなど働き方改革を進め、職員の健康確保に努めた」と答えたのに対し、山下氏は、NHKの在職死亡者数が14年8人、15年9人、16年11人、17年8人と「減っていない」と指摘。「NHKグループ働き方改革宣言」には「業務に携わる全ての人の健康を最優先に考えます」とあるのに、「NHKスペシャル」などの編集にかかわってきた請負労働者が18年に脳出血で倒れ入院中だと告発し、「どれだけ働いていたか把握しているか」と質問しました。
NHKの松坂千尋理事は「勤務管理はその(委託先の)会社が行っていた」と開き直りました。
山下氏は「どのような働き方をしているかをつかんでもいない。すべての人の健康最優先などできない」と厳しく批判しました。