2019年4月1日(月)
巨大風力 集中やめよ
岩渕氏 地域と共生できぬ
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日本共産党の岩渕友議員は20日の参院経済産業委員会で、兵庫県新温泉町に計画されている大規模な風力発電施設の集中立地は地域と共生できないと指摘し、事業の中止を迫りました。
同事業は、低い山と狭い谷間の地域に、1基あたり出力4500キロワット、高さ150メートルの風力発電設備を21基建設する計画。環境アセスメント手続きでの環境相の意見は、従業員が居ない会社が全国で同時に5件(現在9件)の同規模の事業を進めるなど、「求められる環境配慮等が適切に実施されない」との懸念を示しています。
岩渕氏は、説明会で事業者が但馬牛への影響を心配する声などに真摯(しんし)に対応していない実態や、町議会が全会一致で採択した「現状では反対せざるを得ない状況」との意見書を示し、再生エネルギー固定価格買取制度(FIT)事業の認定取り消しを要求しました。世耕弘成経産相は「認定取り消しは法令違反が確認された場合」と繰り返す一方で、「地域無視の事業推進は地元理解が得られているとは言えない」と認めました。
岩渕氏は、福島県いわき市遠野町での巨大風力発電施設集中立地計画では遠野地区全域で8割を超える反対署名が集まったとして、地元合意なき事業は中止し、地域主体の再エネ事業を推進すべきだと主張しました。