しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年4月16日(火)

南北首脳会談を本格準備へ

文氏、正恩氏演説を評価

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、首席秘書官・補佐官会議を開催し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との4回目となる南北首脳会談を「本格的に準備をすすめるときだ」との考えを明らかにしました。大統領府は同日、文氏の冒頭発言を公表しました。(栗原千鶴)


 文氏は、北朝鮮で12日に開かれた最高人民会議で金委員長が行った施政演説について、「朝鮮半島の非核化と平和構築に対する確固たる意志を内外に重ねて表明した」と指摘。また、金氏が対話を続け、3度目の米朝首脳会談に臨む意向を示したことにも触れ、「金委員長の変わらない意志を高く評価し、大いに歓迎する」と語りました。

 さらに昨年4月と9月に南北首脳が結んだ「板門店宣言」と「平壌共同宣言」について、「金委員長は、宣言を徹底履行することにより南北がともに未来に進むべきだということを明確にした。この点で南北に違いはない」と強調。韓国政府は宣言履行の確固たる意志を持っていると述べ、「互いの意志が確認された以上、会談を推進する環境が整った。北朝鮮側の都合がつき次第、場所や形式にこだわらず、南北が2回の米朝会談を越える進展した実を結ばせる方策について、具体的、実質的な議論ができることを願う」と語りました。

 文氏は、先にワシントンで行われた米韓首脳会談で、トランプ米大統領が「正恩氏が決断する場合、南北米の首脳会談も可能だ」と語ったことも明らかにしました。


pageup