2019年4月22日(月)
豚コレラ、収束せず
紙氏 関連団体の要望聞き対応を
参院農林水産委
|
日本共産党の紙智子議員は16日の参院農林水産委員会で、政府が2月5日に豚コレラ発生防止強化対策を打ち出してからも、発生が収束していない実態を指摘し、養豚関連団体の要望を聞き対応を検討するべきだと主張しました。
紙氏は、豚コレラが、9日に岐阜県恵那市、翌10日に愛知県瀬戸市で発生し、2カ月間で11件も発生していると指摘し、「政府が強化策を打ち出したのに収束していない。これは新たな状態に入ったと認識すべきだ」とただしました。吉川貴盛農水相は「重大な危機意識を共有している」と述べつつ、対策の徹底を強調しました。
紙氏は、「生産者は、精神的にも不安でたまらない状況が続いている。ウイルスの侵入を防ぐために必死に努力をしている。それでも防げない。方針そのものも限界にきている」と強調し、日本養豚協会、日本養豚開業獣医師協会が農林水産省に、これまで慎重な姿勢を取り続けてきた地域に限定した豚への緊急ワクチン摂取を公式に申し入れたことをあげて、「団体の要請を真剣に受け止めて迅速に検討すべきだ」と主張しました。
吉川農水相は、「疫学チームなどの専門家の判断も聞きながら、最終的に判断する」と答えました。