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2019年5月1日(水)

水俣病 全被害者救済を

熊本 仁比氏が未認定患者団体と懇談

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(写真)不知火患者会の人たちと懇談する仁比(正面左から2人目)、山本(同3人目)の両氏=30日、熊本県水俣市

 水俣病公式確認から1日で63年になるのを前に30日、日本共産党の仁比そうへい参院議員は熊本県水俣市を訪れ、未認定患者団体「水俣病不知火患者会」の人たちと懇談しました。山本伸裕県議が同席しました。

 ノーモア・ミナマタ第2次国賠訴訟原告団の森正直団長は「原告の平均年齢は72、73歳。死亡した人も80人いる。生きているうちにすべての被害者の救済が私たちの願いです」と訴えました。

 熊本、鹿児島の両県の原告ら16人が参加。幼少期から魚を行商から買ったり海岸で取ったりして食べていた鹿児島県阿久根市の原告の女性(75)は「結婚して2年続けて子どもが亡くなった。このごろ夜中でも引きつけで目が覚める。箸や包丁を落とし、しょっちゅうけがしている」と告発しました。同県出水(いずみ)市の男性(73)は「特別措置法を申請して兄は認められたが、私は却下された。国、県は国民の福祉と健康を守る手だてを取っていない」と話しました。

 仁比氏は、地域や出生年の不当な線引きによって被害者を切り捨てる国と環境省を批判。「水俣病をどう解決していくか、旗印を掲げ、他の野党と共同して、すべての被害者の救済へ本気のスクラムを組んで頑張る」と力を込めました。


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