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2019年5月2日(木)

水俣病切り捨てに対峙

熊本 たたかい振り返るシンポ

仁比氏あいさつ

写真

(写真)パネリストの報告を聞く参加者=4月30日、熊本県水俣市

 公式確認から63年の水俣病事件について「平成」の約30年のたたかいを振り返るシンポジウムが4月30日、熊本県水俣市で開かれました。被害者団体などでつくる「水俣病被害者・支援者連絡会」が主催し、120人が参加しました。

 水俣病被害者の会全国連絡会の中山裕二事務局長は、第3次訴訟(1980年提訴、96年和解)と95年の政治解決の意義を述べ「自分たちのたたかいで道を切り開いてきたことに確信を持っている」と語りました。水俣病不知火(しらぬい)患者会元事務局長の瀧本忠氏は、特別措置法の問題点として加害企業チッソの分社化と子会社株売却の容認、地域や年代による不当な線引きを挙げ、司法救済制度の確立を呼びかけ。水俣病被害者互助会の谷洋一事務局長、チッソ水俣病患者連盟の高倉史朗事務局長、水俣病被害市民の会の坂本みゆき会長がそれぞれ報告しました。

 日本共産党の仁比そうへい、国民民主党の大島九州男の両参院議員、無所属の、あべ広美参院熊本選挙区予定候補が来賓あいさつ。仁比氏は「水俣病は終わっていない。安倍内閣の水俣病切り捨ての姿勢に、国民的な力で対峙(たいじ)していこう」と訴えました。

 特措法の対象地域外住民の集団検診に取り組む高岡滋医師が講演しました。


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