2019年5月3日(金)
山下氏 統計不正をただす
官邸の影響解明を
参院総務委
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日本共産党の山下芳生議員は4月25日の参院総務委員会で、毎月勤労統計の不正に関して、4月18日に厚生労働省が統計委員会に提出した「回答」について質問しました。
山下氏は、「回答」が、17年に当時の雇用・賃金福祉統計室長が不正の影響を「試算」しながら、正確な試算方法に「思いが至らず」、影響を「過小評価」したために不正が是正されなかったとしていることを「あり得ない」と批判。「統計の専門家である室長が統計の基本的事項を知らなかったということか」とただしました。厚労省の土田浩史政策立案総括審議官は曖昧な答弁に終始しました。
山下氏は、当時の首相秘書官が2015年に厚労省統計情報部長を呼び出し、「復元処理によりプラスだった実質賃金の伸びがマイナスになるのは問題」と意見していたと指摘。「官邸の意向が影響し、不正が是正されず、実質賃金の伸びが『かさ上げ』された疑念はぬぐえない。一番肝心なところは解明されていない」と述べ、公的統計への国民の信頼回復のために、真に第三者性の担保された機関による真相解明を求めました。