2019年5月9日(木)
ジュゴン生息域守れ
武田議員 希少種指定求める
参院環境委
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日本共産党の武田良介議員は4月23日の参院環境員会で、生存の確認されている3頭のうち1頭が亡くなったジュゴンについて、個体を保護するだけでなく生息域を保護する国内希少野生動植物種に指定するように政府に求めました。原田義昭環境相は「今後必要性の検討は進める」としつつも、「個体の捕獲・殺傷の原則禁止は守られている」と個体保護の政策に固執する姿勢を示しました。
武田氏は、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に関わって、国際自然保護連合が3度にわたって、「保護区の設定」を求める保護勧告を出していることを紹介し、「環境省自身が2003年に、国内希少野生動植物種の選定の対象であると認めていた」と指摘。「もし絶滅ということになったら、環境省の責任問題、環境行政の汚点になる」と主張しました。
武田氏は「絶滅危惧種の絶滅回避とともに(絶滅危惧種の)回復も必要だ。そのためにはジュゴンが長期にわたって安全に生息できる海域が必要だ」と強調。原田氏は「(回復は)重要なことだ」と答えました。
武田氏は「ジュゴンが絶滅の危機にひんしている。ジュゴンを守ることを考えれば、海域保存のために、防衛省に、辺野古への米軍新基地の建設をやめろと言うべきだ」と主張しました。原田氏は「沖縄防衛局が適切に行っている」と強弁しました。