2019年5月11日(土)
一層の譲歩許されぬ
日米貿易交渉 紙議員が追及
参院農水委
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日本共産党の紙智子議員は参院農林水産委員会で9日、日米貿易交渉で米国が日本に農産物の関税撤廃を迫っている問題について、さらなる譲歩は許されないと追及しました。
紙氏は、4月に安倍晋三首相とトランプ米大統領との首脳会談などが行われたが、トランプ氏が農業関税の撤廃を要求したことは、環太平洋連携協定(TPP)での譲歩が「最大限」とする安倍政権の立場とも食い違っていると指摘しました。
さらに、パーデュー米農務長官からは、5月下旬の大統領訪日時までの合意を望むとの発言も飛び出したことに言及。「米国が5月合意を求めても応じないと断言できるか」とただし、長尾敬内閣府政務官は「(農業分野など)ある分野だけ先行して合意するやり方はとらない」と述べるだけで否定しませんでした。
紙氏が「米農務長官がG20農業大臣会合で来日する。TPP水準以上は、びた一文譲れないと言うのか」とただすと、吉川貴盛農水相は「これ(TPP)以上に重たいものはないとの認識で対応したい」と曖昧な答弁。紙氏は「TPPそのものが国民との公約にも国会決議にも反している。情報を出さず、政府に一任を求めるような交渉はやめるべきだ」と主張しました。