2019年5月26日(日)
米が未臨界核実験
今年2月 トランプ政権下2回目
米国が今年2月13日に、西部ネバダ州の施設で核爆発を伴わない未臨界核実験を実施していたことが分かりました。米核研究機関ローレンス・リバモア国立研究所が24日、発表しました。
米国の未臨界核実験は1997年に始まって以来29回目。トランプ政権下では2017年12月以来2回目です。核兵器廃絶を願う世界の世論からの反発は必至です。
未臨界核実験は、核爆発を伴わないものの、核兵器を「使える兵器」として維持・強化するためのものです。
米トランプ政権の未臨界核実験に断固抗議する
志位和夫委員長が談話
日本共産党の志位和夫委員長は25日、談話「米トランプ政権の未臨界核実験に断固抗議する」を発表しました。
一、米トランプ政権が今年2月に未臨界核実験を行ったことに、断固抗議する。未臨界核実験は、同政権としては2回目であり、これ以上の実験をやめるよう厳重に求める。
一、今回の未臨界核実験は、核不拡散条約(NPT)第6条に明記された核軍縮義務に反するとともに、核兵器禁止条約の早期発効を求める国際社会の大きな流れに対する重大な挑戦である。
北朝鮮に核兵器と核開発の放棄を求めながら、自身は核兵器の近代化と強化を公然とすすめることは、朝鮮半島の非核化をめざす今後の交渉に悪影響を与えるものである。
一、安倍首相は、唯一の戦争被爆国の首相として、来日したトランプ大統領との会談で、米国が未臨界核実験を行ったことに対し、抗議すべきである。
一、日本共産党は、国際舞台でも、国内でも、被爆者の方々と手を携え、「核兵器のない世界」を実現するため、引き続き全力をつくす決意を表明する。