2019年5月30日(木)
養護施設の改善整備を
藤野氏に相談員の参考人
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衆院法務委員会は22日、特別養子縁組に関する民法改定案の参考人質疑を行い、日本共産党の藤野保史議員が質疑に立ちました。
元家庭裁判所調査官で特定非営利法人非行克服支援センター相談員の伊藤由紀夫氏は、適切な保護者がいない子どもや虐待を受けた子どもにとって新たな家庭環境を整えることは喫緊の社会的問題だと強調。同法案は問題解決のための選択肢を一つ増やすものの、「特別養子縁組もできず、実親にも返せない子どもが多数で、一時保護、養護施設の改善、整備が必要だ」と述べました。
藤野氏は2万5千人の子どもが児童養護施設で暮らしている現状を示し、一時保護所や養護施設を改善すべきかと質問しました。東京都児童相談センターの景山孝児童福祉相談担当課長は、施設規模を小さくすると職員数も少なくなり困難を抱えるとして、待遇改善や職員をバックアップできる体制の充実を図るべきだと答えました。
藤野氏は、各地の施設を回って得られた問題点を質問。株式会社エクセリング所属女優のサヘル・ローズ氏は「今施設で起きている出来事を調査して悪循環を改善してもらいたい」と答えました。