2019年6月5日(水)
丸山議員問題 与野党で新決議案
塩川氏“議員資格なし”明確に
衆院議運委理事会
衆院議院運営委員会は4日、理事会を開き、「北方四島交流訪問」参加中に「戦争」をあおる暴言や異常な言動を行った丸山穂高衆院議員が弁明書を提出したことを受け、対応を協議し、新たな決議案をまとめる方向で与野党が一致しました。
弁明書で丸山氏は、自身の言動は「不適切であり配慮を欠くもの」だったというだけで、具体的事実への反省は示さず、議運委で扱いが検討されている議員辞職勧告決議案やけん責決議案について「公平性を欠く」「人民裁判」だなどと批判して開き直っています。
内閣府と外務省からは、丸山氏が訪問先の国後島で、「北方領土」を取り戻すために「戦争」するしかないとの趣旨の暴言を放ったほか、女性蔑視の品位を欠く発言を繰り返し、禁止されていた夜間外出を企て政府職員に制止されたなどの事実関係が議運委に報告されています。
自民党は、政府からの聴取で「法(のり)を超えた行為があった」として、「けん責決議案」を取り下げ、新たな決議案を与野党で協議したいと表明。立憲民主党は「けん責では国民の負託に応えられないと与党が判断したと受けとめる。院として丸山氏に議員の資格がないことを示すべきだ」と述べました。
日本共産党の塩川鉄也議員は、丸山氏の弁明書が自身の暴言や行為についての事実関係に言及していないのは、もはや否定できなくなったからだと指摘。「重要なことは、丸山氏に議員の資格がないという院の立場を明確にすることだ」と主張しました。