2019年6月6日(木)
丸山氏糾弾決議案を提出
衆院の与野党全会派共同
衆院の与野党全会派は5日、「北方四島交流訪問」参加中に「戦争」で島を取り返すようあおる暴言など常軌を逸した言動を行った丸山穂高衆院議員に対する糾弾決議案を衆院に提出しました。
同決議案は、丸山氏が憲法の平和主義に反する「戦争」発言など数々の暴言を繰り返したほか、禁止されていたにもかかわらず、過剰な飲酒を行い、夜間外出を試みるなど、「北方四島交流事業」の円滑な実施を妨げる威力業務妨害とも言うべき行為で衆院の権威と品位を著しく失墜させたと糾弾。院として同氏には「国会議員としての資格はない」と断じ、「ただちに、自ら進退について判断するよう促す」ものです。
同決議案の提出にともない与野党は、議員辞職勧告決議案と譴責(けんせき)決議案をそれぞれ取り下げました。
辞職勧告に相当 穀田氏が会見
日本共産党の穀田恵二国対委員長は同日の記者会見で、糾弾決議案提出について、憲法の平和主義を逸脱する発言や常軌を逸した行為で院の権威と品位を失墜させた事実に照らせば、「自公両党が提出した譴責決議案では不十分だとの認識に至り、歩み寄ったのは当然だ」と指摘。決議案は衆院として「国会議員としての資格はない」ことを明らかにし、ただちに「進退」を判断するよう促し、丸山氏に“議員を辞めよ”と迫るもので、「われわれ野党が提出した議員辞職勧告決議案に相当する内容だ。与野党が一致して出すことに異論はない」と強調しました。