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2019年6月8日(土)

「8時間働けばふつうに暮らせる社会」に

共産躍進 あさか勝利を

横浜 志位委員長が訴え

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(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた日本共産党大演説会=7日、横浜市中区

 日本の命運をわける参院選は、想定される7月4日の公示まで1カ月を切り、「自公と補完勢力対市民と野党」の対決構図ですでに大激戦となっています。日本共産党神奈川県委員会は7日、政党を選ぶ比例代表選挙で7予定候補の全員当選と、改選数4の神奈川選挙区で、あさか由香予定候補の必勝に向け、志位和夫委員長を迎えた演説会を横浜市・横浜文化体育館で開き、3階席まで多くの参加者でいっぱいになりました。安倍政治にかわる“希望と安心の日本”を具体的に示した志位氏の演説に、随所で期待と共感の拍手が沸き起こりました。

 露木佳代二宮町議(無所属)が「くらしが守られる国にしてほしい」と共産党への期待を語り、横浜国立大学名誉教授の萩原伸次郎氏が訴えました。

 しいばかずゆき比例予定候補は「一人ひとりの声を受け取る共産党が希望になっている。たくさんの声を国会に届ける仕事をさせてほしい」と訴え。自民・公明と、維新へのくら替えを予定する現職とのたたかいになる神奈川選挙区の、あさか予定候補は「1日8時間働けばふつうに暮らせる社会を。1日8時間で月25万円もらえる最低限のラインをつくりたい」と力を込めました。沼上徳光比例予定候補が決意表明しました。

 志位氏は、暮らし、平和、民主主義の三つの柱で安倍政権との対決点、打開の展望を示しました。

時給1500円は国際標準の目標

 このなかで「8時間働けばふつうに暮らせる社会」のために最低賃金時給1500円をめざし、全国一律制をつくろうと強調。1500円という目標は、欧州議会が決めているEU(欧州連合)の最低賃金目標とも一致し、米国・ニューヨーク州、カリフォルニア州ではすでに実現していることを示し、「国際標準の目標です」と語りました。「8時間働けば…」のスローガンは、あさか予定候補がシステムエンジニアとして長時間・過密労働でつらい体験をした中から生まれたものだとして、「あさかさんを国会に押し上げて実現のために働いてもらおう」と呼びかけました。

 くらしを支える社会保障は、まったなしの課題です。日本共産党は、高すぎる国保料の引き下げ、国の制度として小学校就学前までの医療費無料化とともに、減らない年金・低年金の底上げを提案しています。

老後を年金に頼るなとはどういうことか

 年金をめぐって志位氏は、金融庁が老後の資金が年金だけでは足りず、「95歳まで生きるには夫婦で2000万円の貯金が必要」とする報告書を出したことに言及。「一体どれだけの人が2000万円も貯金ができますか。『100年安心の年金』といいながら、老後は年金に頼るなとはどういうことか。『マクロ経済スライド』という年金削減の仕組みを廃止して『減らない年金』を実現し、低年金の底上げを」と訴えました。

 志位氏は、全国2位の米軍基地県である神奈川でも、米軍基地による主権侵害は深刻だと告発しました。

 オスプレイが、住宅密集地の上空で機体が不安定になる「転換モード」で訓練し、横須賀では、米原子力空母ロナルド・レーガンの監視活動をしていた市民団体のボートに、米警備艇が接近し、米兵が機銃に手をかけて威嚇したと批判。「オスプレイは日本のどこの空にもいりません。そして、米原子力空母の母港を返上しましょう。日米地位協定を抜本改正し、あたりまえの主権国家をつくろう」と訴えました。

 志位氏は、あさか予定候補の働く人、子育てママの願いや悩みに応える姿勢に、共同の輪が広がっているとして、「激戦を押し上げ、自公・補完勢力を少数に追い込もう」と力を込めると、大きな拍手が響きました。


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