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2019年6月11日(火)

誤データ・居眠りに怒り

陸上イージス説明会で住民

秋田市

写真

(写真)挙手する住民と、説明を続ける防衛省職員=9日、秋田市

 住宅密集地にある新屋(あらや)演習場がイージス・アショアの配備候補地となっている秋田市で9日、防衛省が住民説明会を開きました。参加した住民約90人から批判の声が噴出しました。

 伊藤茂樹・東北防衛局長が冒頭、誤ったデータを用いて新屋演習場以外の候補地を配備「不適」と評価していたこと、8日の住民説明会(9日付15面既報)の最中に防衛省職員がいねむりをしていたことを謝罪。住民から「誤りじゃないでしょ。新屋ありきの改ざんでしょ」など怒りの声があがりました。

 防衛省側は、データの誤りを修正すると配備「不適」ではなくなる他の候補地について、誤りが判明する以前の報告では触れていなかった「インフラ整備」などを理由にあげ、「不適」の判断を変えませんでした。

 質疑応答では、「新屋演習場への配備ありき」の防衛省の姿勢に不信と怒り、配備撤回を求める発言が相次ぎました。

 秋田市の女性が「インフラなどいくらでも整備できる条件を、人口密集地という変えられない条件より優先させないでほしい」と発言。防衛省側は、陸上イージスの安全性について従来の回答を繰り返すだけでした。


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