2019年7月29日(月)
核兵器廃絶へ語り継ぐ
東京 原爆犠牲者追悼のつどい
小池都知事、吉良氏ら出席
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東京都葛飾区内の施設で28日、都が主催する2019年度東京都原爆犠牲者追悼のつどいが開かれました。参列者は、スクリーンに映し出された「慰霊碑」に献花し、犠牲者に祈りをささげました。
つどいは、1945年8月に米国によって広島、長崎に投下された原子爆弾の犠牲者を悼むもので、都内の被爆者がつくる東友会(1965年から毎年つどいを開催)とともに、2013年から毎年開催しています。
家島昌志・東友会代表理事は、17年に国連で採択された核兵器禁止条約が発効されれば核兵器の廃絶につながると語り、発効に後ろ向きな態度をとる核保有国と日本政府を批判。都内の被爆者が急激に減少する中で「政府に核兵器禁止条約を受け入れさせるとともに、世界から戦争をなくし、核兵器を完全に廃絶するためにも、命ある限りたたかい続ける」と語りました。
小池百合子知事も参列し「原爆の惨禍を風化させることなく、確実に次世代に継承する」との式辞を述べたほか、広島、長崎両市長からのメッセージも紹介されました。
つどいに参加した当時広島県にいた女性(83)は「目の前の学校に毎日トラックでけが人が運ばれ、毎日死んだ人が出て校庭に野ざらしにされていた。戦争はあってはいけない」と語りました。
日本共産党の吉良よし子参院議員らも出席しました。
つどいに先立ち、同区の青戸公園にある「慰霊碑」本体に東友会と参列者らが献花、黙とうしました。