2019年8月4日(日)
豚コレラ 新対策必要
紙議員が質問主意書
日本共産党の紙智子参院議員は1日、感染拡大がとまらない豚コレラの対策に関する質問主意書を提出しました。
昨年9月に26年ぶりに豚コレラが日本で発生しました。政府は、養豚農家に感染を防ぐために「飼養衛生管理基準」を守るよう求めるとともに、現地に「農林水産省豚コレラ現地対策本部」を設置するなど対策を強化しました。にもかかわらず、7月に三重県と福井県に豚コレラの発生が確認されました。
質問主意書は、政府の豚コレラの封じ込め対策は成功しておらず、「養豚農家は、先行きが見えず不安をかかえながら緊迫した日々を送っている」と指摘。このまま推移すれば、日本の養豚農家と畜産関係業界に大きな影響を与え、さらに、食肉価格が上昇すれば、国民生活にも計り知れない影響を与えることになると主張し、日本養豚協会、日本養豚開業獣医師協会をはじめ関係する団体、地方公共団体から、地域を限定した豚コレラワクチンの接種を求める要望などを踏まえ新たな対策に踏み出すよう求めています。
また、質問主意書は、感染拡大が防げないのは養豚農家が「飼養衛生管理基準を守らないからだ」とし、養豚農家に責任を転嫁してきた政府の責任を問い、政府の見解を求めています。