2019年8月7日(水)
核なき世界へ国際共同広げる
原水爆禁止19年世界大会
ヒロシマデー集会開く
広島に原爆が投下されてから74年となる6日、原水爆禁止2019年世界大会・広島「ヒロシマデー集会」が広島市内で開かれました。被爆75年の2020年を「核兵器のない平和で公正な世界」への歴史的転機にしようと、「広島からのよびかけ」を採択。同日おこなわれた広島市主催の平和記念式典でも、「核兵器禁止条約の発効を求める市民社会の思いに応えていただきたい」(松井一実市長)と強調されました。同式典には、日本共産党の志位和夫委員長をはじめ党代表団が出席しました。(関連記事)
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広島県立総合体育館で行われた「ヒロシマデー集会」には、約1300人が参加。登壇者が「核兵器をなくそう」「わたしは、○人のヒバクシャ国際署名をニューヨークへ届けます」と書かれたプラカードを掲げ、来年開かれる原水爆禁止世界大会・ニューヨークなど核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた国際共同行動で核兵器廃絶へ歴史的転機をつくろうとの熱気に包まれました。
被爆7団体の代表3人が、同日行われた被爆者の要請に安倍晋三首相が「核保有国と非保有国の橋渡し役」の名で核兵器禁止条約に背を向ける姿勢を繰り返したと批判、会場から大きな拍手が起こりました。
広島で被爆した石川県原爆被害者友の会の西本多美子会長が、「被爆者がなくなっても語り継いでください」と訴え。広島市立基町高校で被爆者の絵を描いた卒業生の山土莉奈さんが「被爆の絵を描くことを通じて、戦争や平和を受け身でなく考えることの大切さがわかった」と語るなど、世代を超えた連帯に長い拍手が続きました。
アメリカとネパールの代表が、集めた「ヒバクシャ国際署名」を持って参加。別のアメリカの代表が、受刑者が折った鶴を被爆者に手渡すと、大きな拍手が会場を包みました。
主催者報告した冨田宏治・国際会議宣言起草委員長は、「2020年を核兵器廃絶の歴史的転機とするために立ち上がろう」と強調。日本原水爆被害者団体協議会の箕牧(みまき)智之代表理事が被爆者代表としてあいさつし、核兵器禁止条約の発効へ「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけました。
オーストリア政府代表で欧州統合外務省のゲオルゲビルヘルム・ガルホーファー公使と駐日キューバ大使館のマイレン・リベロ臨時代理大使が発言し、「禁止条約を発効させ、核兵器廃絶のために行動し続けよう」(ガルホーファー氏)と訴えました。
広島市の松井一実市長がメッセージを寄せました。