2019年8月10日(土)
原水爆禁止世界大会 ナガサキデー集会
小池書記局長のあいさつ
日本共産党の小池晃書記局長が9日の原水爆禁止世界大会・長崎の閉会総会(ナガサキデー集会)で行ったあいさつは次の通りです。
新たな共同の広がりを示した世界大会
こんにちは。日本共産党の小池晃です。
世界大会に参加されたすべてのみなさんに熱烈な連帯のあいさつを送ります。(拍手)
今回、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」や「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」の代表が初めて参加されたのもうれしいことです。立憲民主党の佐々木隆博副代表からもメッセージが届き、ひきつづき、共同の広がりを示す大会にもなりました。(拍手)
安倍改憲を許さず、憲法を生かす日本にしよう
参議院選挙では、市民と野党の共闘が新たな段階に進みました。
全国10選挙区で野党統一候補が勝利し、自民党は単独過半数を割り込み、改憲勢力が、憲法改定の発議に必要な3分の2の議席を占めることを許しませんでした。(大きな拍手)
この土台には、非核・平和をもとめ、憲法9条を守れと訴えてきた、みなさんの運動があります。市民と野党が力あわせて、ともにかちとった成果を喜び合いたいと思います。
安倍首相は「改憲の議論をすべきという国民の審判がくだった」などと言っていますが、ハッキリ言って“妄想”です。(拍手)
改憲勢力が3分の2を割り込んだのですから、「改憲急ぐ必要なし」が、国民の審判です。
安倍改憲をゆるさず、憲法を生かす日本にしようではありませんか。(拍手)
核兵器禁止条約に署名する日本政府をつくろう
先ほど、長崎市主催の平和式典に出席してきました。
安倍首相は今日の式典でも核兵器禁止条約の「か」の字も言いませんでした。長崎市長も禁止条約に加わるように呼びかけたのに、本当に恥ずべきことです。(大きな拍手)
核兵器禁止条約を南米ボリビアが批准し、条約の発効に必要な50カ国の半分に達しました。世界が核兵器廃絶へ歩みを着実に進めているというのに、唯一の戦争被爆国の政府が背を向けています。断じて許されるものではありません。(拍手)
安倍首相よ、いったいあなたはどこの国の首相なのか!
この被爆国にあるまじき政治を変えなければいけません。(大きな拍手)
米ロの核軍拡競争も心配ですが、日本が変われば世界も変わります。
一刻も早く、核兵器禁止条約に署名する日本政府をつくりましょう。(大きな拍手)
世界的な大運動で核固執勢力を追い詰めよう
来年は被爆から75年になります。
その年に、ニューヨークでも原水爆禁止世界大会をひらくという計画を聞き、感動しました。
核大国アメリカの中心で世界大会をやるというのは、すごいことです。
2020年にむけて、世界の流れを変える大運動を、大会は呼びかけました。
スケールの大きな提案に私たちも大賛成です。
世界に、「長崎の鐘」を鳴り響かせましょう。
核兵器禁止条約を発効させ、核固執勢力をおいつめようではありませんか。(大きな拍手)
被爆者の思いを共有し、禁止条約の発効へ「ヒバクシャ国際署名」を広げよう
被爆者が高齢化しています。
私は東京の病院で被爆者医療や検診に携わってきました。被爆者の皆さんからは、つらくむごい体験を何度もお聞きしてきました。
原子爆弾は、被爆者の体だけでなく、心にも、そして人生そのものにも、ぬぐうことのできない深い傷痕を残します。
核兵器と人類は、絶対に共存できません。(大きな拍手)
参加者のみなさん、長崎で聞いた被爆者の平和への思いを共有し、ともに発信していこうではありませんか。(拍手)
「生きているうちに核兵器廃絶を」という、被爆者の皆さんの切実な願いがこめられたのが「ヒバクシャ国際署名」です。
いま、多くの若者たちが、この気持ちをしっかり受け止めています。
日本共産党は、被爆者とともに、若い世代とともに、力を尽くす決意です。
核兵器禁止条約の発効に向けて、「ヒバクシャ国際署名」を、広げに広げようではありませんか。(大きな拍手)
そのことを呼びかけて、日本共産党を代表しての、連帯のごあいさつといたします。
ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャ。
ともに頑張りましょう。ありがとうございました。(大きな拍手)