2019年8月18日(日)
私たちの声で必ず再開
「不自由展」 東京で緊急集会
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愛知県内で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が政治的圧力や脅迫を受け、中止に追い込まれた問題で17日、展示の再開を求める緊急集会が東京都内で開かれました。学者や芸術家らで7月に結成された「表現の自由を市民の手に全国ネットワーク」が主催し、約100人が参加しました。
同ネットの武内暁さんは「チケットを買った人たちも『私たちには鑑賞する権利がある。どうしてくれるのか』と抗議の声を上げている。あいちトリエンナーレは10月14日まで続く。私たちの声で『不自由展』を必ず再開させたい」と述べ、会場の近くでスタンディング行動が取り組まれていることを紹介しました。
月刊誌『創』の篠田博之編集長は「作者への相談もなしに3日間で中止になり、日本社会の異常を示すことになった。メディアが作者の意図を正確に伝えることが大事だ。中止の前例ができてしまえば、表現活動への規制はエスカレートする。危ない状況だ」と警鐘を鳴らしました。
参加者から「政治家による介入を許してはいけない」などの発言が相次ぎました。
「不自由展」中止後に会場を訪れた女性は「(『不自由展』のスペースは)少しの隙間も作らずにパーテーションで隠されていた。どんな作品が展示されているのかを知ることすらできなかった。作品にこめた作者の思いを伝えてほしい」と話しました。